先日、NPO法人民間稲作研究所のシンポジウムに参加し、アグロエコロジーに関する講演を聞いてきました。
アグロエコロジー（agroecology）とは直訳すると農生態学となります。なんとなく有機農業の事を連想してしまいますが、その内容は多岐に渡っており、簡単に言うと、現在の工業化された農業のオルタナティブ（代替）として、永続可能な農業を目指すと共に農業分野にとどまらず、経済・社会・文化の多様性を目標とし、既存の価値観を転換する社会運動と言えそうです。
グローバリズム企業によって確立しているフードシステム（生産、製造加工、流通、販売、消費、廃棄）を見直し、永続可能な社会のあり方を考え実践する学問とも言えます。
とても難しく思えますが、私たちの目線で言えば、身近にある食品ロスの問題、地球の裏側からやってきた食材が国産食材より安価で売られている現状、地産地消、日本で昔から行われていた農業の再評価など、色々なことを考え直さなければならない時期に直面していることを認識させられるきっかけとなるのではないかと感じました。
みなさんも、今日食べた料理の食材がどこからどのようにやってきたものなのか、少し考えてみませんか？